障害者川柳のご応募ありがとうございました

(お礼とご報告

        長岡市身体障害者団体連合会 会長 藤田芳雄

(2020/09/16)




 この度の川柳作品の募集では5月中旬に地元紙新潟日報や長岡市政だよりなどで応募を呼びかけたほか、本連合会のホームページなどで公募したところ、翌日からたくさんのご応募があり、北は北海道から南は沖縄まで、全国41都道府県から1,384句もの多くの作品が寄せられました。

 ご応募いただいた皆様や、選考にあたっていただいた皆様、資金面などでご協力いただいた関係者の皆様に心より厚くお礼申し上げます。

ご応募いただいた方の傾向は、

1 年齢別では60代が最も多く、次いで50代、70代と続き、全体では10代から80代まで、幅広い年齢層に及んでいます。
2 性別では概ね3対1で男性が多くなっています。
3 居住地別では、新潟県、東京都、大阪府、千葉、神奈川、埼玉、愛知、茨城などが多くなっています。
4 障害種別では、視覚障害が最も多く、以下、肢体・内臓障害、精神障害、聴覚障害、知的障害、重複障害の順となっています。また、障害者家族、親戚、知人、障害者施設職員、医師などの皆様からも、多くご応募いただきました。

 応募作品の審査については、予備審査を経て、9月16日の最終選考会で熱心な審査が行われました。
 いずれ捨てがたい多くの作品に、選考委員の皆様は大変苦労されていました。
 ここに掲載したベスト140選以外にも、多くの優れた作品があることを併せてご報告いたします。

 ご応募いただいた作品の特徴は、次の二つに大別できるようです。

1 ユーモアやエピソードを面白く表現した作品【ユーモア派】
2 普段、言いたいこと、知ってもらいたい心の内を表現した作品【主張派】

 中でも今回の応募を通じて、「障害は個性か?」ということをテーマにした川柳が多かったのは、興味を引くできごとでした。
 
 たくさんのご応募をいただいた裏には、川柳のもつその手軽さゆえに、誰もが参加できるという利点と、読む人に対して短い言葉で自らの障害を伝え、生活の中でかかえている問題や思いを伝えることができるという点にあると感じています。

 このように多くの作品が寄せられた陰には、今日のコロナ禍の影響も少なからずありますが、何より障害者自身が日常の暮らしを語り、その思いを伝えたいという、強い欲求があったからに他なりません。

 寄せられた作品のひとつひとつに寄り添う中で、クスリと笑い、なるほどと合点しながら、時にこみ上げるものを感じながら読ませていただきました。

 皆様には、川柳を通じて障害者のもつユーモアと本音を感じ取っていただけたらと思います。
併せて、ご感想やご意見などを本連合会宛てにお寄せいただければ幸いです。

 初の試みとして全国から大きな反響をいただいたこの度の「障害者川柳」が、今後、「サラリーマン川柳」、「シルバー川柳」と並ぶ、大きな障害者文化のひとつに育ってゆくことを夢見ています。




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